加齢にともなって料理の味付けや味の好みが濃いめになっていくというケースは少なくありません。
これは加齢により味蕾(みらい)の数が減少し、味を感じる機能が低下するために起こってしまう味覚障害で、老化現象の一つとされています。
味蕾とは主に舌の表面にあるブツブツとしたもので、この中にある味を感じる味細胞から情報が脳の中枢へと伝わります。
味細胞は新陳代謝が激しく、10 日程度で入れ替わるとされていますが、その際に大量の亜鉛を必要とするそうです。
亜鉛が不足してしまうと代謝が衰えて味覚障害が進んでしまうということになりますので、しっかり亜鉛を摂取することが大切です。
亜鉛の多い食材には昆布やワカメ、大豆、胡麻、アーモンドなどが挙げられますので、バラ
ンスよく摂取するよう心掛けましょう。
また、最近では若い世代でもさまざまなストレスや偏食などの要因によって味覚障害が増えていると言われています。
これは若者がやってしまいがちな「早食い」、「インスタント類ばかりの生活」や「外食が多い」などの要因で、味を感じる能力がどんどん低下してしまうからです。
逆に苦味・甘味・酸味・塩味を感じながらゆっくり味わって食べたり、味付けの濃いものを避け、食材が持つ本来の美味しさを味わうことで味覚が鍛えられるそうなので、1日に1食は栄養バランスを考慮した食事を用意したり、テレビやスマホなどを見ながらではなく、きちんと食事に専念して食べることが大切です。
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