残薬とは、飲み忘れや飲み残しなどで余った薬のことです。
厚生労働省の資料によると残薬の金額は年間500億円にもなると言われていま
す。
本来であれば飲み忘れはあってはならないことですが、どうしても忘れてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
薬も無料ではないですし、1 日に飲む回数は決まっているものが多いので、余分に貰っても困ってしまうという場合もありますよね。
しかし、処方箋に基づいて処方された薬は、余ったからといって返金を求めることはできません。
そこで役に立つのが「残薬調整」です。
医師や薬剤師に残薬がどれくらいあるのかを説明し、処方する薬の数を調整して貰えるというものです。
薬のことは何となく調剤薬局の薬剤師に依頼するイメージがあるという方も多いかと思いますが、実は医師に相談する方が良いということをご存じでしょうか。
理由は薬剤師の独断では残薬調整を行えないからです。
薬剤師に相談しても、処方した医師に確認を取るという作業が発生します。
医師の了解を得られなければ残薬調整ができないため、下手をすると長時間待たされてしまう可能性があります。
最悪の場合はその日に連絡がつかないということも珍しくありません。
更に、調剤薬局で残薬調整をすると、少しではありますが金額が増えてしまうので注意が必要です。
できる限り、かかりつけの医師に残薬の正しい数を伝える、または在庫を全て持参するという方法をとるようにしましょう。
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