「疲れた時には甘いもの」とよく耳にしますが、実は甘いものを食べ過ぎると逆に体が疲れやすくなってしまうということをご存じでしょうか。
甘いものを食べると一時的に血糖値が上がって体にエネルギーが補強されます。
また、脳内で「β- エンドルフィン」と呼ばれる脳内麻薬物質も分泌されるため、「甘いものを食べると元気になる」と言われているのです。
しかし、一時的に元気になった体内では、上がった血糖値を下げようと大量のインスリンが分泌され、血糖値を急激に下げます。
この血糖値の急激な変化により、元気になるどころか逆に強い疲労感や倦怠感を感じるようになってしまうのです。
また、甘いものの過剰摂取はビタミンB群の不足にも繋がります。
ビタミンB群は豚肉やニンニクなどに多く含まれ、体を動かすエネルギーに必要な栄養素です。
甘いものを食べると体内の糖質を分解するためにビタミンB群を消耗してしまいます。
そしてこのビタミンB群は心の不調にも大きく関わっており、不足すると自律神経が乱れて、気持ち的にもイライラしたり眠れなくなったり、頭痛やめまいを引き起こす恐れがあるそうです。
つまり、疲れた時には甘いものという考えは間違いで、心身ともに疲労回復をするために行うべきことは糖質制限ということですね。
過度な糖質制限は逆効果ですが、なんだか最近疲れやすいと感じている方は、いつもより少
し糖質を気にして生活してみてはいかがでしょうか。

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