体内のカリウムが多くなると、高カリウム血症が起こります。
高カリウム血症になると、悪心、嘔吐、脱力感やしびれ、不整脈などが現れ、更に症状が悪化すると心臓の機能にも危険性が及びます。
最近、「減塩」と表記された商品を良く目にしますが、実はこの減塩がカリウムの摂り過ぎの原因になっているケースが増えてきているそうです。
特に高カリウム血症を起こしやすいのは、腎臓病を患っている人です。
腎臓病は塩分を控える必要がありますが、手っ取り早く摂取塩分を減らそうと思うと「減塩食品」が一番簡単そうに思えますよね。
ここが落とし穴なのですが、腎臓病はカリウムも控える必要がある病気です。
一般的には食塩(塩化ナトリウム)の代わりに塩化カリウムを一定量使用した食品が「減塩食品」とされているため、実は減塩食品を摂取し過ぎるとカリウムの摂り過ぎで逆に症状を悪化させてしまう恐れがあります。
減塩だから安心という訳ではないので、それだけに頼らずバランスの良い食事が摂れると良いですね。
また、減塩食品だけでなくホウレン草や果物類、芋類や海藻類などの身近な食べ物にも多くカリウムが含まれています。
身体に良いと言われているものでも食べ過ぎないように心掛けましょう。
最近では、減塩食品に「カリウム不使用」などの表記がある商品も目にするようになりました。
こちらは食塩とカリウムをカットしている商品なので、比較的安全に使うことができますよ。

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